ブログなどのロゴをデザインする際、プロが常に気を付けているポイントがあります。
それは「文字の大きさや間隔」「字体のチョイス」「全体のバランス」です。
一見あたり前のようなこれらのポイントは、どれかが欠けてしまうと「初心者っぽいダサいロゴ」になってしまいます。
逆に、これらの基本を押さえることができれば初心者の方でも垢抜けたデザインを行うことができます。
この記事では、ロゴ制作における3つのポイントについて詳しくお伝えしていきます。
- ロゴを作る時に注意するべき3つのポイント
- 垢抜けたロゴを作るためのコツやテクニック
- ロゴを考える際に参考にできるサイト

もくじ
ロゴを作る時に大切な3つのポイント
ロゴを作る際、押さえておくべきポイントは下記の3つです。
- 文字の大きさと間隔
- 字体のチョイス
- 全体のバランス

「見やすい、読みやすい」「ロゴの意図が相手に伝わりやすい」「かっこいい」ロゴのデザインは、すべてこれらのポイントを押さえています。

文字の大きさや間隔に注意する
文字を「ただ並べただけ」では、「何を一番伝えたいのか分からない」「読みにくい」ロゴになってしまいます。
もはや、ロゴというより「ただのテキスト」なイメージです。
このロゴのままだと、使う場面によってはよりバランスが悪くなってしまいます。
このロゴを見やすくするために、まずは文字の大きさと間隔を整えてみます。
文字の大きさで、情報の強弱をつける
伝えたいことは大きく、サブタイトルなど付属する文字は小さくすると、ロゴにメリハリが生まれます。
メリハリのあるロゴは読みやすく、見る人に重要な情報から伝えることができます。
文字の間隔を整える
「字間」「カーニング」とも呼ばれる項目です。
文字同士のスペースを調整し、見た目がよくなるように細かく調整します。
文字の間隔は、詰めれば良いというものではありません。
文字を詰めすぎると窮屈なイメージになり、広すぎると読みにくくなってしまいます。
また、漢字やひらがな、アルファベットなどそれぞれの文字に特徴があるので、すべて同じにせずひとつずつ決めていきます。
ロゴの文字数が多い場合は、文字の間隔を狭めにした方が全体的なまとまりがよくなります。
逆にロゴの文字数が少ない場合やゆったりしたイメージを与えたい場合は、あえて文字の間隔を広くするというテクニックも有効です。
- 文字数などで、全体的にまとまるバランスを探す
- 文字ごとに均等な間隔を見つける
- ひらがなやカタカナは、基本的にはやや詰める
- 記号や句読点は詰め気味にし、線を細めにするとより見やすくなる
- 単位が入る場合は少し小さめにするとバランスが取れやすい

イメージに合わせて字体を選ぶ・デザインする
文字は、字体によって見る人に与えるイメージが違います。
見る人にどんなイメージを与えたいか、ロゴを使う場面や会社はどんなケースかなどを考えて、字体を選んでいきましょう。
- 明朝体…真面目、上品、知的、高級感、女性的
- ゴシック体…ポップ、カジュアル、力強い、親近感、男性的
- 丸ゴシック体…親しみやすい、楽しい、やわらかい
- 楷書体…伝統的、固い、日本的
- 手書き文字…かわいい、ラフ、女性的、親近感
- デザイン文字…おしゃれ、遊び心がある、伝えたい特徴が伝わりやすい
漢字、ひらがな、カタカナでもイメージが変わる
文字は、同じ情報でも「漢字」「ひらがな」「カタカナ」でイメージが変わります。
ロゴを見る人にどんなイメージを持ってもらいたいか、どんな文字が合っているか、どのように組み合わせるとバランスが良いかを考えて配置してみましょう。
フォントの種類と探し方
ロゴに使うことができるフォントの具体的な探し方をご紹介します。
まず、フォントには無料で使えるもの、購入して使う(有料)もの、個人で楽しむ範囲で使えるもの、商用利用ができるもの、といった種類があります。
- 無料 or 有料
- 個人利用のみOK or 商用(営利目的)利用可能
有料・無料を問わず、フォントには制作者の著作権が存在します。
そのフォントによってどの範囲まで使って良いかの規定があるので、使用する際はそれぞれのフォントのライセンスをよく確認するようにしましょう。
フォントの入手方法は主に2通りです。
- 無料・有料を問わずインターネット上で手に入るもの
- 書籍やCDなどを購入してインストールするもの
インターネット上で手に入れる場合は、検索で「フリーフォント 手書き」などと検索すると、無料で使えるフォントのまとめなどが出てきます。
その他、「デザインフォント」「筆文字 フォント」など希望のキーワードを検索することで、有料のパッケージを探すこともできます。
書籍やCDなどを購入してパソコンにインストールする場合は、書店のデザインコーナーや、フォントの販売サイトで好みのパッケージを選ぶことができます。

ロゴの一部をアレンジするテクニック
ロゴの一部分だけ色をつけたり、関連するイラストを加えることで「読みやすさ」を損なわずにオリジナリティと垢抜け感を出すことができます。
イラストは自分で制作するほか、フリーで使うことができるものを利用するのもオススメです。

全体のバランスを整える
最後に、文字やシンボルの大きさ、きちんと揃っているかなどのバランスを確認します。
- 全体の高さがデコボコになっていないか
- 文字の開始位置は揃っているか
- ごちゃごちゃと分かりにくくないか
- 文字が不自然に変形されていないか
ひとつずつ見ていきます。
全体の高さがデコボコになっていないか
ロゴ自体やシンボルの高さが合っていないと、全体的にまとまりのない印象になります。
高さや横幅を揃えると、すっきりして使いやすいロゴになります。
文字の開始位置は揃っているか
文字を複数配置する際は、「左揃え」「中央揃え」など一定のルールで配置するときれいにまとまります。
シンボルとの組み合わせも揃えるとよりスッキリしますが、デザインによってはあえてシンボルや一部分のみはみ出させて強調するというテクニックもあります。

ごちゃごちゃと分かりにくくないか
ロゴの情報量が多いと、結局何が言いたいのか分からないごちゃっとしたロゴになってしまいます。
ロゴはバナーではないので、「伝えるべきこと」を整理して、重複している項目や不要な情報は削除した方が見やすいです。
文字が不自然に変形されていないか
文字を不自然に変形(伸ばしたり、斜めにしたり)すると、バランスが悪くなってしまいます。
フォントの変形は、料理初心者がなんとなくレシピに書いていない独自アレンジをしてしまうと大幅に失敗するのと似ています。
慣れない内は、テキストはそのままの形で使いましょう。

アイデアに迷った時に参考にできるサイト
ロゴの雰囲気やデザインに迷ったら、プロがデザインしたものや、作りたいロゴのジャンルに近いものを見比べると参考になります。
参考画像探しにイチオシなサイトはPinterest(ピンタレスト)です。
Pinterestは、気に入った画像をブックマークとして集めることができるサイトです。
様々な人が、おしゃれなデザインや趣味に合うコレクションをまとめています。
例えば、「ロゴデザイン かわいい」で検索すると…
このように、様々な角度から見た「かわいい系のロゴ」画像がたくさん表示されます。

無料で使うことができ、スマホで使えるアプリも用意されているのでかなりオススメです。

まとめ:印象的で垢抜けたロゴ作るために必要なもの
今回は「ダサくない・初心者っぽくない」「見やすい・伝わりやすい」ロゴを作るためのコツやテクニックを、3つのポイントに分けてご紹介しました。
- 文字の大きさや間隔(読みやすさ・強弱)
- 字体のチョイス(イメージ・デザイン)
- 全体のバランス(情報や配置の整理)
ロゴを制作していて「どこかおかしい」「何か納得できない」という時は、ぜひポイントの見直しや参考サイトを活用してみて下さい。